基本コマンド(これで動くよ

ディレクトリだの,パスだの基本的な単語は自分で調べてね!

●ワーキングディレクトリの移動
(ディレクトリとはWindowsでいうフォルダと同じ意味です)
# cd [ディレクトリ]
作業ディレクトリを移動します

 (1)絶対パス
# cd /usr/lical/bin
(2)相対パス
  # cd bin
 (3) 一つ上の親ディレクトリへ,また2つ上の親ディレクトリへは
  # cd ../  ; # cd ../../ 
(4) 自分のホームディレクトリへは
# cd ~
と,打ち込みます.

●現在地の確認(今どこにいるか?)
# pwd
# pwd
----> /home/naka/dev と表示される

●ディレクトリの内容を表示
# ls [-option]
option:[なし]   ファイルの一覧
[ -l]   ファイルの一覧を詳細表示
     [ -a] 設定を含めたファイルの一覧


●ファイルのコピー
# cp [コピー元ファイル] [コピー先ディレクトリ/ファイル名]
#cp file1 /home/lib/file1
(file1を /home/libのディレクトリのfile1という名でコピー)

●ファイルの移動
# mv [コピー元ファイル] [コピー先ディレクトリ]
#mv file1 /home/lib 
  (file1を /home/libのディレクトリに移動)

●ファイルの名前変更
# mv [変更元ファイル] [変更後ファイル名]
  #mv file1 file2
(file1をfile2に名前変更)

●ディレクトリの作成
# mkdir [ディレクトリ名]
# mkdir naka
( nakaというディレクトリを現在地に作成)

●テキストファイルの作成
# vi [ファイル名]
#vi file1
(file1を現在地に作成)
* 注 特にviで作らなければならないということはありません.viは一種のエディタで 
 すので,ほかにもmuleなどの作成法はあります.viの作成法は少し面倒なので,
   Windows上で書いたものをアップロードするのが得策だと筆者は思います.
  (このとき,コード変換の問題{jis,euc,sjis}によって,ファイルの中身に
  一部ゴミ{エディタの改行キーが変換されたもの}がでます.このゴミは消すこと!!!)


●ファイルの内容の閲覧
# cat [ファイル名] (ちらっとみる)
# more [ファイル名] (ゆっくり1ページずつみる)


●ファイル,ディレクトリの削除
# rm [-option] [ファイル名orディレクトリ名]
option:[なし]   ファイルの削除
[ -r]   ディレクトリ以下すべて削除

 

知ってると得するコマンド

●jobの確認
# ps [-option]
option:[なし]   自分のプロセスID(PID)のみ表示
[ -fe]   マシン全部のプロセス,実行時間を表示
     [ -e] マシン全部のプロセスを表示
     [-au] アクセス者のCPU,memory占有率を表示

●誰がログインしているか
# finger

●CPUの負荷の様子
# uptime
load averageが高いほど重い.だれも,使わないときは0.00に近い.

●ディスク容量
# du -s ./*
*は調べたいディレクトリ名(この場合カレント).おそらくKbyteで出力か?

●ファイルの検索
# find [パス] [-option]
option:[-nama [ファイル名]]  そのパス以下にあるファイル名を指定して検索
[-atime [日]]   指定した日以内にアクセスされたファイルの検索
     
# find /home/nakahata -name file1
(/nakahata以下のディレクトリからfile1というファイルを探す)
# find /home/ -atime 6
   (/home以下のディレクトリから6日以内にアクセスされたファイルを探す)

●オンラインマニュアルの表示
# man [コマンド名]
  #man mv
   (mvに関するoptionや使い方の情報が表示されます)
  #man man
(help みたいなものが表示)

●誰がログインしているか
# who
# who
nakahata ttyp2 Feb21 19:36
kishino ttyp3 Jan 4 14:21
というふうに表示されます.

●ファイルモードの設定
# chmod [8進数表現] [ファイル名]

 オーナー(u) |  グループ(g) |  その他のユーザ(o)
-----------------|-----------------|---------------------
r w x | r w x | r w x
-----------------|-----------------|---------------------
4 2 1 | 4 2 1 | 4 2 1
---------------------------------------------------------
8進数表現では,8進数の3桁でファイルのアクセス権を表し,表のように
8進数各桁をオーナー,グループ,その他のユーザに割り当て,さらに対応する
アクセス権(r:読み出し,w:書き込み,x:実行)を3桁の2進数に対応させた重み値を加えます
# chmod 764 file1
(オーナーは7であるのでr,w,xすべて可能.同じグループの人は6であるのでr,wが可能.
 その他のユーザは1であるのでrのみがfile1に許される.)
* 注 8進数表現のほかに記号による指定があります.

●リモート操作
# telnet [他のコンピュータのアドレスorホスト名]
# telnet 130.34.83.32
  (linuxのpc-nde8にログインします)
# telnet pc-nde8.civil.tohoku.ac.jp
(linuxのpc-nde8にログインします)

●ファイル転送
# ftp [他のコンピュータのアドレスorホスト名]
# ftp 130.34.83.32
(linuxのpc-nde8にログインします)
rogin後は上記の操作でお望みのディレクトリまで行きます
  そのあとは
# get [ファイル名]
   (ファイルをもらう)
# put [ファイル名]
   (ファイルを置く)

# bye
(ログアウト)


* ftpを使う方法は結構めんどくさいです.UNIX系のマシン間のやりとりならともかく
  UNIXとWindowsなどのファイル転送はフリーのソフトが多数存在します.
  そのフリーソフトを使った方が楽な場合が多いと筆者は思います.

困っちゃうなぁー.

● ジョブを途中で中止したい
# kill [-option] [プロセスID]
option:[-KILL]  強制終了(大文字と小文字に注意)

プロセスIDはjobの確認のところの # ps コマンドで確認できる
# kill -KILL 9123
(9123のプロセスIDのジョブを強制終了する)

● ジョブの中止(応急措置)
Ctrlキー+ z

Fortran 関連
Fortranってなんぞや?.それはね,科学計算向きのプログラミング言語です.
つまり,こういう計算をして欲しいんだけど,コンピュータ君,やってくれない?
と,日本語でお願いしても駄目ってことです.機械には機械だけが分かる言語が
あるんです.まあ,この言語を習得した人ほど機械と仲良くなれるわけです.

以下は,UNIXにおける一通りの動かし方を説明します.
より詳しい使い方をする人はmanコマンドを参照して下さい.

ファイル名  [****.f] はFortranとしてコンパイルされるべきファイルを表します.
従って,Fortranとして扱いたいならば[****.f]とするのが無難でしょう.
コンパイル後のオブジェクトファイルは[****.o]として作成されます.
● コンパイル
 # f77 [-option] [ファイル名] ・・・
# f77 file1.f -o file1.exe
(file1.fをf77でコンパイルしてfile.exeという実行ファイルを作る.このとき,オブジェクトファイルは
自動的にfile1.oとして作成されることに注意.)

 # g77 [-option] [ファイル名] ・・・
# g77 file1.f -o file1.exe
(Linuxのフリーコンパイラ(G77)でFortranをコンパイルする場合.たいていの場合pathを切ってないので./file1.exeと打つべし.)
*注 詳しいこと,高度なコンパイルは各自 # man f77 等を参照.

●バッチファイルの作り方
形式はMS-DOSと同じです.たとえば,batファイルをtest1.batとします.
 test1.batの中身は次のようになります.

##### test1.bat ################
bem2d.exe < bem
farflde.exe < far

###################################

bem とかfarはリダイレクション(小バッチ)でファイルの入出力先を示しています.
 bem,farなどのファイルも別に用意する必要があります.

 この時点では,test1.batはただのテキストファイルなので
 実行ファイル形式(バイナリモード)にする必要があります.
# chmod +x [ファイル名]
これで
 # test1.bat
と打ち込めばジョブが開始します.
 

使える便利なプログラム

● # makefile
Fortran などのコンパイル,リンクをしてくれる.

● # adjust
Windowsからアップロードしたときの変換キーのゴミを取ってくれる.
   ( 寺田先生が作ってくれました.でも,HP(nde)にはつかえません.)

*注 これらのプログラムをどのディレクトリでも実行できるようにするには
   パスを切る必要があります.
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